はるの樹ブログ

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耳は短いけど、うさぎです!

こんばんは、はるです。

 

突然ですが、みなさんは「うさぎってどんな動物?」という質問にどのように答えますでしょうか?

 

私は、「耳が長くて、ぴょんぴょんはねて動く動物」と、答えます。

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ちょっと画像が荒くて申し訳ありませんが…。

この子はキャベツ大好きなウサギの男の子です🐰

 

草食動物、ふわふわした毛をもっている、などなど特徴はいくつかありますが、「耳が長い」という特徴はかなり皆さんになじみのある特徴ではないでしょうか。

 

ほとんどのうさぎは耳が長いです。間違いないです、が…。

実は、耳の短いうさぎがいるのです。

 

今日は耳の短いうさぎさんを紹介します。

 

耳の短いうさぎ

耳の短いうさぎ、この子です。

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アマミノクロウサギ

一見すると、大きなネズミのようにも見えますね。

この子、「アマミノクロウサギ」と言います。

この個体のみが耳が短いのではなく、この種はみんな耳が短いです(⌒∇⌒)

 

アマミノクロウサギって、どんなうさぎ?

アマミノクロウサギは、その名の通り鹿児島県の奄美大島にゆかりがあります。

この子たちは、世界で鹿児島県の奄美大島と徳之島にしか生息していません。ヨーロッパアナウサギの祖先と言われています。

 

からしっぽまでの大きさが約50cmほど、体重は1.3~2.7kg。

夜行性で、手足が短く、耳も短いうさぎです。

 

うさぎって、ぴょんぴょん跳ねてぴゅーんと走っていくイメージがありますが(ウサギと亀の童話でも、走るのが早い、というキャラクターですね)、アマミノクロウサギは走ることがあまり得意ではありません。

走るのが早いうさぎたちは、走る際に上昇する体温をにがすために耳が大きくなっているらしいのですが、アマミノクロウサギは原始的な姿をしているため”生きた化石”とも呼ばれるようです。

シーラカンスみたいですね。

原始的な姿で、離島で長らく天敵のいない中生き残ってきたと考えられています。

 

絶滅危惧種に指定

アマミノクロウサギは、奄美大島と徳之島という離島に暮らしているため、長らく天敵などがおらず、原始的な姿のまま生き残ってきました。

 

しかし、奄美大島や徳之島には”ハブ”という毒蛇がおり、人間がハブを退治するために持ち込んだマングースという生き物が捕食したことにより、生息数は減ってしまいました。

アマミノクロウサギは、絶滅危惧種に指定されています。

 

現在はマングースを捕獲するなどして徐々に生息数は回復傾向にあるようですが、いまだ野良猫や交通事故で命を落とすアマミノクロウサギも多いことが問題視されています。

 

 

アマミノクロウサギの子育て

アマミノクロウサギの子育ては少し変わっています。

 

まずは自分(母親)の巣穴とは別に、穴を掘ってそこで子育てをするのですが、子どもの巣穴にはふたを作るのです。

授乳の度にふたを掘り開けおっぱいをあげ、終わると再び巣穴の入り口にふたをして、その場を離れます。

48時間おきにおっぱいをあげに母親は子どもたちのいる巣穴を堀り開け、終わるとまた埋めます。

 

その映像を見ていると、巣穴が全部埋まって子どもたちが苦しくないのかなと不安になりますが、そのようなことは起きないようですね(;'∀')

奄美大島には天敵のハブ(毒蛇)がいますので、ハブに見つからない様にと考えられています。

 

ぎゅっぎゅっと巣穴にふたをするさまは、かわいいです。

 

まとめ

耳の短いうさぎ、アマミノクロウサギ

ずんぐりとしていてかわいいなぁと私は思います。

「耳の短いウサギがいるって知ってる?」と皆さんの話のタネにでもなればうれしいです。

 

実は私の父の実家は奄美大島にあり、一年に1度か2度訪れるのですが、アマミノクロウサギをみたことがありません。

 

父の実家はアマミノクロウサギの生息する山ではなく、海沿いにあったことも関係するのかもしれませんが…。

 

そんな生き物が近くにいたはずなのに、見れていないことが悔しいので。コロナがおさまったら絶対に見に行きます!

 

今日も、ここまで読んでくださりありがとうございました。