はるの樹ブログ

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先生1年目 間違った向き合いかた

こんばんは、はるです!

 

春の訪れを感じる日々ですが、時々冬が戻ってきて季節からフェイントをくらっているような気分になりませんか💦

「春が来るよー」「あ、やっぱ冬さん戻ってくるよ」

みたいな…。

 

でも、道を歩けばつぼみが膨らんだ桜があったり、すみれが咲いていたりして春は確実に近づいていますよね。

 

先日、小学校の先生になって初めて教壇に立った日のことを書かせていただきました。

 

nanaharux.hatenablog.com

 

「誠意をもって子どもたちと向き合おう」

そう決意して、私は先生としての日々を送り始めました。

 

「誠意をもって子どもたちと向き合う」

この決意を守ったつもりで、間違ってしまった。

今回は、その私の間違いを書きたいと思います。

 

子どもとのやりとり

「」:私

『』:子どもたち

 

「昨日は、一日で5回気温を調べたね」

「今日は、みんなが調べてくれた気温をまとめて、ある一日の気温の秘密を探っていくよ!」

「今日のめあてを作ってくれる人! はい、○○さん」

『”一日の気温のひみつを見つけ出そう”です』

「なるほど、そうしよう! では、めあてを板書するので、みんなはノートに書いてね」

 

ある理科の授業の一場面です。

前回の振り返りをし、今日の授業で行うことを話し、めあてにつなげる。

子どもの言葉と向き合って授業を行っていくことが大切だと思い、子どもに問いかけ、子どもから引き出したもので授業を進めていこうと思っていました。

 

今でも、

・子どもの言葉に向き合うこと

は大切だと思っていますが、あの時の私は大きな勘違いをしていました。

 

~めあてを板書中~

 

『先生~、気温の記録が一つないけど、大丈夫ですか』

「ん? 班のみんなと協力すれば大丈夫だと思いますよ」

 

『先生、めあてを書くのが早いです』

「大丈夫、焦らなくていいから、丁寧に書いてね」

 

あぁ、これはよくない…と思われた方もいるのではないでしょうか。

自分で思い出しながら、恥ずかしく思います。

 

子どもの言葉すべてに反応してしまい、話すべき時ではない時にも関わらず、子どもの言葉に返事をしてしまっていたのです。

私は、子どもからのアプローチにはすべて向き合いたいと思っていたのです。それが「誠意をもって向き合う」ことだと思っていたので…。

しかし、それは、違ったんですよね。

 

話すべき時ではない時にも、子どもからのアプローチに反応していたことで、子どもたちは「いつでも先生に話しかけていいんだ」となってしまいました。

こうなっては、子どもたちはいつでも話しかけてきます。

問題を解いているときも、板書をしているときも、読書をしているときも。

そして、一人が話すとつられて複数人の子どもたちが話し始めます。

 

本当は、子どもたちの問いかけにも「今は話す時ではないよ。これが終わってから返事をします。」と返すべきでした。(しーんとすることが苦手な子は別対応です)

 

私が先生としてではなく、一人の大人として1対1で子どもと接するのであれば、すぐに答えてあげてもよかったのでしょう。

でも、私は約30人の先生でした。その子だけでなく、クラスみんなのことを考えて授業を作らなければいけなかったのです。

 

そのためには、「話す時には話す」「書くときは書く」などはっきりとした線引きをするべきだったのだと、あとになってから気づきました。

 

気付くのに、数か月かかりました。

子どもたちには「あいまいな対応をしてしまってごめんね」という気持ちで、授業中はよりシビアに線引きに気を付けるようにしました。

その分休憩時間や昼休みには、たくさん話したり遊んだりするようにしました。

 

さいごに

あの日の私は未熟だったとはいえ、子どもたちにとっては「先生」。

悔しかったです。

今であれば、もっと子どもたちによい環境を作って上げれたかもしれない。

 

初任(初めて担任を持つとき)のころを思い返すと、なんで先生という仕事はノウハウを教えてもらう前にベテランと同じ立場になるのだろうと思います。

一年目は、せめて副担任にしてほしい。他の先生方がどんな風に子どもと関わっているのか、授業を作っているのかを見て学んで、自分のクラスを持ちたかったな、と今となっては思います。

 

初めから上手に先生をやっている方もいらっしゃると思います。

ただ、私はずっと正解がわからず不安でした。空きコマもないので他の先生の授業の様子を見ることもできず、ひたすら本とネットと先輩方に相談して知識を集めていました。

初めは「何がわからないかもわからないけれど、目の前に子どもがいるのだからできる限りの努力を」でしたね。

 

ごめんなさい。

誰かに、聞いてほしくなって、こんな記事を書いてしまいました。

 

ここまで読んでくださってありがとうございました。