昆虫の足は6本…絶対?
こんばんは、はるです。
さかのぼること、数年…
私は、小学三年生の子どもたちと理科の授業をしていました。
私「さて! 昨日の授業の復習しますよー」
「カブトムシ、モンシロチョウ、トンボ…彼らには、足に共通点があったね」
子「足先が、ものにひっかかるような形になってる!!」
私「確かにそうだね(笑)」
「彼らの足は何本だった??」
子「6本ー!!!!!」
そう、カブトムシやモンシロチョウの足は6本。
さらにいうと、頭・胸・腹に分かれていて、足が6本、羽が4枚ある虫を昆虫と言いましたよね…。
この3つの条件が当てはまれば昆虫。
それならば、昆虫の足は絶対に6本なのでしょうか???
実は、ちょっと、違う昆虫がいるのです。
(このあと、幼虫の写真が出てきます。いもむし系が苦手な方は嫌かもです…)
足が4本?でも昆虫
みなさん、春の花壇で、こんな幼虫を見たことはありませんか?
苦手な方もいるかもですので、遠目の写真を…
ツマグロヒョウモンの幼虫ですね。
黒地にオレンジ色が入り、とげとげした見た目をしているので、なんとなく毒々しい雰囲気を持っていますが、毒はありません。
実家に住んでいたころは、庭のパンジーからこの子たちを捕まえてきて、虫かごで育ててましたね…。
もちろん母はいい顔してませんでした(笑)
ビオラやパンジーの葉はすぐしおれてしまうので、大量にとらずちょこちょこ新しい葉をとってあげなければならなかったので、割とマメなお世話が必要な子でした。
この子が大きくなってくると、こんなさなぎになります。
よーく見てみてください(⌒∇⌒)
さなぎの背の部分に、キラキラした部分があります。
ツマグロヒョウモンのさなぎは、おしりを虫かごの天井などにくっつけた状態でぶらさがります。
ですので、少し虫かごを動かすとさなぎが揺れ、この背の部分がキラキラしてとてもきれいだったことを覚えています。
母は、幼虫は苦手でしたがこのさなぎは綺麗だといい、よく一緒に眺めていました( ´∀` )
さらに成長すると…
こんなに綺麗な蝶になります!!
さなぎから出てきて、少しずつ羽を広げ乾かし、ひらひらと飛び始め、空へと帰っていく姿はとても優雅だったことを覚えています。
話は戻りますが、この子たちです。実はこの子たち、足、6本ではありません。
見えますでしょうか?
足、4本なんです。6本ではないんです。
4本でも生活には全く支障がないように見えます。
そう思うと、なぜ昆虫たちのほとんどが6本の足をしているのでしょうね?
進化とは不思議です。
まとめ
ツマグロヒョウモンのほかにも、足が6本ではない昆虫はいるようです。
足が6本→昆虫 ではあるけれど、
昆虫→足が6本 ではないようですね。
ツマグロヒョウモンの足が4本しかないことに気づいたのは、小学校で昆虫の足は6本ですと習った次の春にこの子たちを育てたときでした。
最初は私が育てた子が何かしらの理由で、突然変異的に4本になってしまったのかと思っていました。
しかしその後何度育てても足は4本で、捕まえた大人の個体も4本でしたので、ツマグロヒョウモンは足が4本なのかと理解しました。
ずーっと「なぜツマグロヒョウモンの足は4本なのか」と思いながら調べもせずに、私は大学生になりました。
そこで偶然、生物の授業の際に、教授がツマグロヒョウモンの足は退化して4本になったと教えてくれたのです。
長年の謎が解けたー!!!!!とうれしかったことを覚えています(笑)
今思えば疑問に思ったときにすぐに調べればよかったのですがね(;'∀')
教授に感謝です!!
今日もここまで読んでくださり、ありがとうございました。