はるの樹ブログ

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トカゲのしっぽは何回でも生えるの?

こんばんは、はるです。

 

当記事をクリックしていただきありがとうございます。

 

みなさんは小さいころ、トカゲを捕まえたことがありますか?

私はよく捕まえていて、今でも見かけると捕まえたい衝動にかられます。

 

幼稚園生のころ、みんなが上から舞い落ちてくる桜の花びらをバケツで集めている最中、私だけ下を見て木の根元の花壇にトカゲが顔を出していないか探していたものです。

 

「花より団子」ならぬ「花びらよりトカゲ」でした。

 

トカゲと言えば、敵から襲われた際にしっぽを切って逃げる、という事実は皆さんイメージあるのではないでしょうか。

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これは「自切(じせつ)」という行為です。

文字通り自分で体の一部を切り離すことですね。

 

そこでふと、不思議に思いませんか?

トカゲのしっぽって、何度でも生えてくるのか。

 

今日は、トカゲの「自切」についてお話ししようと思います。

 

トカゲの「自切」とは

トカゲの「自切」とは、文字通り、自分で体の一部を切り離すことです。

トカゲはしっぽを切り離しますが、切り離されたしっぽはしばらくバタバタと動きます。

 

その目的は、生き延びることにあります。

猫やカラス、蛇などの捕食者から襲われた際にしっぽを切り離し、相手が動くしっぽに気を取られている間に逃げるのです。

 

目的は逃げるためと言われていますが、これはトカゲの意思とは関係なく起こります。

例えば私たちの手が熱いものに触れたときに、熱いと思うより先に話してしまうのと同じです。

 

トカゲのしっぽが切れる仕組み

トカゲのしっぽは切れやすくするための構造になっています。

細かい骨が数珠のようにつながり、その間を「脱離節」といいます。

脱離節が切り離されるポイントとなり、この周辺の筋肉や皮膚も、切れやすいようになっているようです。

 

トカゲのしっぽは切り離されても、血液などが出ることはありません。

切り離した直後に周辺の筋肉を収縮させ、止血を行っています。

 

そして、そこから先が再び生えてきます。

 

トカゲのしっぽって、何回でも生えるの?

条件が合えば何度でも生えてきますが、無限とは言えません

条件は以下です。

①前回自切した場所よりも体側であること

②しっぽを再び生やすだけの体力があること

 

①前回自切した脱離節より先の部分は、すでに自切する前のしっぽではありません。骨は軟骨に変わっており、以前のように反射で切り離すことができません。

ですので、今まで切り離してきた場所より体側であれば、自切することはできます。

 

②「しっぽを生やす」という行為は、とてもエネルギーを使います。

完全にしっぽを再生させるまでに、力を使い果たしてしまう個体もいるようです。

 

まとめ

トカゲのしっぽは、命を守るために切り離されます。

しかし、人為的にトカゲのしっぽを切ったとしても、上記のようにまた生えてきたり、止血されたりはしませんので、また生えてくるだろうと興味本位で切るのは「ダメ、絶対!」です。

 

ちなみに、トカゲの他にも

カニ

ヤモリ

ヒトデ

なども「自切」をするそうですよ。

 

自分で体を切り離して、しかもまた生やすことができるなんて、すごいですよねぇ。

人間で想像したら妖怪のようですね(笑)

 

今日も、ここまで読んでくださりありがとうございました。