はるの樹ブログ

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大切なことと分かっているけれど、憂鬱な生理…。他の動物は?

こんばんは、はるです。

 

月に一度、4~1週間ほどを毎月繰り返す「生理」。

みなさん、あるいは皆さんの身近な人も、様々な思いを抱えながら、生理という体の仕組みと付き合っていることと思います。

 

私もかれこれ、15年以上の付き合いになりますね。50歳くらいまでと考えると、あと24年は付き合っていくことになると思うと、折り返してもいないのかとびっくりしますね(笑)

腹部や頭、腰に痛みを伴ったり、何とも言えない不快感があったり煩わしい部分の多い体の仕組みです。

 

いや、分かってはいるんですよ。

子どもを持つためには大切なことだと分かっていますが、煩わしいことには変わりないです…。

 

そんな「生理」。

私は、人間と同じように胎生である(おなかで赤ちゃんを育てる)犬や猫、うさぎなど哺乳類みんなにあると思っていました。

 

違ったんですよ…。

初めて知ったときは、なんと人間は面倒な体をしているんだと思ってしまったものです。笑

 

そもそも、生理って?

生理は月経とも呼ばれます。

約1か月周期で発生し、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血です。

 

人の女性は左右の卵巣にそれぞれ赤ちゃんの元である原子卵胞をもっており、一か月に一度左右交代で一つずつ排卵します。(まれに複数排卵され、双子や三つ子になったりしますね)

生み出された卵子精子と出会うことができ、無事子宮の真ん中の部屋に着床できれば、赤ちゃんが育ちます。

精子と出会うことができなかった卵子は、そのまま体の外に出て行ってしまうか、吸収されます。

 

妊娠が成立しなければ、女性の体は次の妊娠のために、一度準備していた子宮内膜(子宮内につくられた、赤ちゃんのベッドと呼ばれる組織)を体外へ排出します。これが「生理(月経)」です。

子宮内膜を外に出すために子宮が収縮しますが、その時に痛みが起こると考えられているようです。

 

生理がある生き物、ない生き物

人間は生理があります。

卵を産む魚や鳥、種を作る植物たちに生理がないのは何となくイメージしていました。

同じようにおなかの中で赤ちゃんを育てる生き物は、生理がある、そう、思いませんか…?

私だけだったのでしょうか。

 

実は、生理がある生き物は少なく、哺乳類の中でも一部しかいないそうです。

など、確認されている哺乳類約5000種中の100種も満たず、2%以下なのだそうです。

生理がある動物に共通するのは、一度の出産で原則1の出産であること。

 

犬も発情期になると出血しますが、これは人間の生理とは仕組みが少し違います。

人間の生理は次の妊娠のためへのリセットのような意味をもつことに対し、まさに妊娠しやすい時に出血する仕組みです。

 

猫やうさぎ、イルカやアシカ…

みんな、生理はありません。

 

まとめ

こんなに体に不調が伴ったり、自然界で考えればかなりの量の鉄分が流れ出てしまう、捕食者に見つかる可能性が高くなるなどのリスクが多い「生理」。

 

なぜ「生理」が起きる体に進化していったのか、今でも研究・議論は続けられているようです。

 

興味深い説があったので一つ紹介しますね。

「月経があることで、母体にリスクのある妊娠を避けたり、成長しにくい妊娠を避けることができる」という説です。

母体が栄養不足で妊娠すると母子ともにリスクがあったり、染色体に異常があったりすると、受精卵は着床せず、生理が起こる…。

 

みなさんは、どう思いますか?

このような仕組みになっているからには、何か理由がある…かもしれませんが、ただそのように偶然進化しただけだったりするかもしれませんね。

 

今日も、ここまで読んでくださりありがとうございました!