小学校の先生時代 大切にしていたこと【授業編】
こんばんは、はるです。
小学校での学校生活は、子どもにとって8割が授業の時間です。
学校では、喧嘩したときの解決方法など授業以外にも学ぶ場面はたくさんありますし、それらすべてに優劣はないと思っています。
ただ、授業が時間的に大きな比重を占めることは事実でした。
授業は国がみんな学びなさいと定めた内容ですしね(;'∀')
今日は、私が先生だった時に授業で大切にしていたことを話したいと思います。
1.子どもが「迷わない」授業
「子どもが迷わない」というのは、「何をしたらいいか分かりやすい」状態のことです。
例えば、計算プリントを解く時間があったとします。
30人以上いる子どもたちは、習熟度によって終わる時間がバラバラです。
長くとりすぎると得意な子は時間を余らせてしまうし、短すぎると得意ではない子のじっくり考える時間がありません。
そこで、終わった人は
「教科書〇ページのレベルアップ問題に挑戦してみよう!」
「先生に丸付けしてもらった人は、ミニ先生になって終わっていない人にアドバイスしてみよう!」
など、隙間時間に行うことを示しておきます。
ミニ先生は特に子どもたちは喜んで先生になり切りますね(⌒∇⌒)
もちろん、「まずはアドバイス欲しい?って聞いてからね。自分でじっくり考えたい人もいるよ。」という前置きをしてから行います。
その授業が得意な子、得意ではない子、好きな子、普通の子、子どもたちによって習熟度は様々です。
普段はあまり話さない子同士がつながり、「この子はこんなに優しいんだ!」などの発見につながることもあります。
隙間時間をうまく使って、誰も損をしない時間にしようと心がけていました。
2.子どもが「頑張った」と思える授業
1でも述べましたが、クラスには勉強が好きな子もそうでない子もいます。
勉強が得意・好きな子は、先生側が考えているよりもどんどん学習を進め、楽しむ子が多かったです。
ただ、理解することに時間をかける子は苦しい時間になりがちで。
苦しい時間で終わってほしくはなかったので、私は2つのアプローチを行っていました。
①ポジティブな声掛け
こまめに子どもたちの机をまわり、ノートを見ながら
「お!○○さんここまでできたね、すごい!」
「○○さんのこの意見、すばらしいから後で発表してくれない…?」
などと声をかけ、完全に理解できていなくてもその子の頑張りを見つけ、声をかけていました。
②授業の振り返り
授業のまとめの時間になったら、クラス全体のまとめと同時に、それぞれの子どもたちが「頑張ったこと」を振り返っていました。
・~の計算方法がわかった。
・答えは間違えたけど、途中まではできた。
・あきらめずに取り組めた。
など、一人ひとり違うその授業での「頑張ったこと」をとらえさせて、たとえ全部理解できなかったとしても、「自分は最後までできなかったかもしれないけど、ここまでは頑張れた」とポジティブな気持ちで授業を終えてほしいと思っていました。
3.子どもたちへの声掛け
2と重複するところもありますが、子どもたちへの声掛けは大切にしていました。
①子どもの意見、考えは、間違っていたとしても完全否定をしない
授業内で子どもから考えをもらう時、当たり前ですが正解もあれば不正解もあります。ここで、私が気を付けていたのは、「不正解でも絶対に肯定の言葉から入る」ことでした。
「なるほど~。○○さんは、ここをこう考えたのですね! 確かに、そんな気がする」
などと肯定して子どもの考えを言い換え、
「この考えに対して何かほかに思いつく人いる?」
とクラス全体に声をかけ、ちょっとずつクラスみんなで正解へ向かいます。
②間違った子に感謝の声掛け
①の結果正解にたどり着けたとき、おそらく初めに発表した子は「私の考え、違ったんだ…」と少なからずショックを受けているかもしれません。
そんなときは、
「○○さんのおかげで、クラスみんなで一つになって問題を考えられたね。最初から答えがあるのもよいけれど、考える過程に素晴らしい価値があると先生は思う! ありがとう」
と声をかけたりしていました(^▽^)/
③得意な子にはどんどんステップアップの声掛け
得意な子は、得意とは言えやはりそれだけの努力をしている子でした。頑張って結果を出している子には、結果が出ていることへの言葉もかけますが、それよりも頑張った過程を見るようにしていました。
授業の隙間時間にたくさんの問題を解いていたり、積極的に質問にきたりなど頑張っているところを見つけたときは、すかさず「頑張っているね。だから、結果が出ているのだね」と声をかけるようにしていました。
まとめ
先生時代に「大切にしていたこと【授業編】」でした。
一日の大半を占める授業の時間、一緒に過ごしていたあの子たちが少しでも楽しいと思えていたならいいなぁと思います。
いつか、また会えたら聞いてみたいです。
今日もここまで読んでくださりありがとうございました。
最後にお気に入りのお花とぬいぐるみの写真でも。